第4回

Little Britainの大いなる野望

*2006-2007年 英国のfree週刊紙「UK JACK」にて掲載されたものです。写真は一部加工されています。

『No but, yeah but,…』Little Britainが王手を指した。

大人気コメディ番組『Little Britain』の映画化を視野に入れたアメリカ進出。

先月この一報を聞いた時、大のコメディファンであるテレビッコは嬉しさの余り雄叫びをあげた。

イギリスならではの風刺たっぷりな自虐的な笑い。

Matt LucasとDavid Walliamsの芸を活かした緻密なキャラ設定と機智に富む脚本。

スパイスの効いたイントロとエンディングのナレーション。

コンサバおばさんが吐くゲロ(お食事中の方はごめんなさい)を

いかに本物らしく見せるかといったスタッフの技術力の高さ。etc…

『Little-』の魅力を上げれば切りが無い。さすがコメディ先進国のなせる業である。

ところで、英国大人気コメディ番組のアメリカ進出には偉大な先人がいる。

1960年代後半から80年代にかけて、お笑い界のビートルズと評されたパフォーマンス集団モンティ・パイソンだ。

テレビッコ世代にとってモンティ・パイソンは、日本のドリフターズ、ひょうきん族、

いやそれ以上にコント番組を考える時の教科書であった。

そういえば、モンティ・パイソンにも、いかにゲロを勢い良く吐くか(お食事中の方、本当にごめんなさい)

に全精力を注いだという逸話がある。

勿論モンティ・パイソンの番組構成と『Little-』のそれとは異なる点が多々ある。

が、とにかく、30年以上も前からこの国には『Little-』のような計算し尽くされた笑いが築き上げられていたのだ。

そして間違いなく英国発モンティ・パイソンの笑いは世界を席巻した。

奇しくも、この新旧2大人気コメディは時を同じくして現在ロンドンの劇場にその笑いの場を設けている。

『Little-』 はLIVEツアーの真っ最中であり、

モンティ・パイソンの一員であったEric Idleが音楽を手がけるミュージカルコメディ『Monty Python’s Spamalot』がそれだ。

シアターレビューは専門家にお任せするとして、とかくコメディアンにとってLIVEは重要だ。

新ネタ披露の場であったり、既存ネタ向上の是非が観客の反応を通して直に得られるからだ。

故に、日本のコメディアンも、TVで成功を納めていても定期的なLIVEを欠かさなかったりする。

話を『Little-』のアメリカ進出に戻そう。

きっと、ファン以上に本人たちがいかに『Little-』を発展させようかとワクワクしているに違いない。

映画化となればこれまたTVと違った緻密な計算とエネルギーが要求されるだろう。

果たして偉大な先人モンティ・パイソンのごとく、MattとDavidはTVの枠を超え

『Little-』流のブラックユーモアをスクリーンいっぱいに散りばめ、アメリカを、否、全世界を席巻することがでるか。

『Computer says…?』

*2006-2007年の情報です。

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